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業種別ガイド / 美容室・サロン

美容室・サロンのレイアウトを、セット面とシャンプー台から考える

サロンで詰まるのは席数ではなく、お客様が動かない場所とスタッフが何度も往復する線が交差するところです。シャンプー台を先に決める理由と、什器の寸法、動線の測り方をまとめました。

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サロンは席数より「動線の交差」で詰まる

美容室やサロンのレイアウトは、飲食店のように「何席入るか」だけでは決まりません。お客様が座ったまま長時間動かない一方で、スタッフはセット面・シャンプー台・バックヤードを何度も往復します。この2つの動きが交差する場所が、実際に使ってみて狭いと感じるポイントになります。

しかもサロン特有の制約として、シャンプー台は給排水の位置に縛られます。セット面は後から動かせても、シャンプー台を動かすのは工事です。順番を間違えると、決めたレイアウトを丸ごとやり直すことになります。

だからこそ、図面の上で実寸のまま並べ替えて、スタッフが通る線を目で追えることに意味があります。

先に決めておく3つ

1. シャンプー台の位置(給排水)

物件の水回りがどこにあるかを確認して、いちばん最初に置きます。シャンプー台は倒れる方向に長さを使うので、上から見た外形だけでなく、お客様が倒れた状態で頭側にスタッフが立てるかまで含めて場所を取ってください。

2. セット面の数と鏡の向き

壁付けにするか、背中合わせの島型にするかで、必要な面積も雰囲気も変わります。壁付けは通路が片側で済むぶん省スペース、島型は席数を稼げる代わりに背中合わせの間に通路が2本必要になります。両方作って比べるのが早いです。

3. 待合とレセプション

後回しにされがちですが、待合が狭いと入口付近で人が滞留し、施術中のお客様の視線に入ります。受付・待合ベンチ・お客様の荷物置き場を、面積が余ってからではなく最初に確保しておきます。

よく使う什器の寸法(目安)

MiseFitsの什器ライブラリに入っている初期値です。導入予定の製品が決まっていれば、アプリ側で幅・奥行をmm入力して置き換えてください。

什器寸法(mm)置くときに見るところ
セット面まわり
セット椅子φ700回転するので、実際は外形より広く場所を使います
ミラー面900 × 80壁付けの想定。鏡の前にどれだけ引けるかが席の余裕になります
ワゴン450 × 350施術中は椅子の横に出るので、その分の余白が要ります
ドライヤー席φ650待機用に別に席が要るか、セット面で兼ねるかで席数が変わります
シャンプー・施術
シャンプー台800 × 1700倒れる方向に長い。頭側にスタッフの立ち位置が別途必要
施術ベッド700 × 1900両側から回れるか、片側だけかで必要な幅が変わります
アイラッシュ台PRO700 × 1800頭側にスタッフが座るので、その分を後ろに空けます
ネイルテーブルPRO1000 × 500向かい合わせに2脚ぶんの椅子スペースが要ります
フットバスPRO600 × 500給排水と、お客様が足を出す向きを確認
受付・待合・収納
サロン受付PRO1500 × 700スタッフの立ち位置と、会計待ちの滞留を合わせて見ます
受付カウンター1500 × 600入口を入ってすぐ視線が合う位置か
待合ベンチ1500 × 500座った人の膝が通路に出ます
ソファ1400 × 700待合に置くなら通路の反対側に寄せます
タオル棚PRO900 × 400シャンプー台からの動線上にあるか
収納棚 / ロッカー900 × 450 / 900 × 500扉が開く分の余白を忘れずに
間仕切り1800 × 80施術中の視線を切る位置に置いて上から確認できます

※ 表の寸法は什器そのものの外形です。椅子が回る分、ベッドの横に立つ分、扉が開く分は含まれていません。そこまで含めた余裕の測り方は通路幅と什器のすき間にまとめています。

MiseFitsでの検討手順

  1. 図面か白紙シートを用意する。物件図面(PDF・画像)を「+PDF / +画像」で読み込みます。図面が手元になければ「白紙作成」で間口と奥行をmm指定して始めます。
  2. 縮尺を合わせる。図面を読み込んだ場合は「縮尺を設定」で長さの分かる2点をクリックし、実寸(mm)を入力します。白紙シートなら不要です。
  3. シャンプー台から置く。サイドバーの「美容・サロン」カテゴリから配置します。給排水の位置が決まっているなら、そこから動かさない前提で以降を組み立てます。
  4. セット面を割り当てる。ミラー面とセット椅子を並べます。壁付け案と島型案を別シートで作っておくと、あとで席数を並べて比べられます。
  5. 受付・待合を入れる。入口から受付までの視線と、待っている人が施術スペースに被らないかを確認します。
  6. スタッフの通り道を測る。Mキー(計測ツール)で、セット面の背後・シャンプー台の頭側・受付の裏を順に測ります。ここが確保できていれば、実際の営業でも詰まりにくくなります。
  7. 出力して共有する。PNG・PDF・印刷で内装業者に渡せます。「保存(JSON)」しておけば後日そのまま再編集できます。
視線のチェックに使えます 間仕切りを置いて上から見ると、待合から施術スペースがどこまで見えるかを検討できます。Proのメモ機能を使えば「ここに間仕切り検討」といった申し送りを図面上に残したまま共有できます。

つまずきやすいところ

セット椅子の「回る分」を見ていない

セット椅子はφ700で置きますが、実際にはお客様が乗り降りし、施術中は回転します。外形ぴったりに隣の什器を置くと、営業中に必ず干渉します。

シャンプー台の頭側にスタッフの場所がない

シャンプー台は倒れる方向の長さだけ確保して満足しがちですが、その先にスタッフが立つ場所が要ります。ここを壁ぎりぎりに詰めると施術できません。

島型セット面の背中合わせが近すぎる

背中合わせにすると席数は稼げますが、その間はスタッフが両側から使う通路になります。片側通行でいいのか、すれ違うのかで必要な幅が変わります。

バックヤードとタオルの動線を最後に考える

洗濯機・タオル棚・在庫置き場は、面積が余ってから決めることになりがちです。しかしタオルはいちばん往復回数の多い動線なので、シャンプー台との位置関係を先に見ておくと運用が楽になります。

よくある質問

セット面は何席まで入りますか?

面積だけでは決まりません。同じ広さでも、鏡を壁付けにするか背中合わせにするか、シャンプー台をどこに置くかで入る席数が変わります。MiseFitsで2〜3パターン並べて、席数と背後の通路を見比べるのが確実です。

シャンプー台の位置は先に決めるべきですか?

はい。シャンプー台は給排水に縛られるため、あとから動かすと工事費が変わります。物件の水回りの位置が分かっている段階で先に置いてしまい、そこからセット面を割り当てるほうが手戻りが少なくなります。

自宅サロンや小さな区画でも使えますか?

使えます。図面がなくても、間口と奥行をmmで指定した白紙シートを作れば、その中で施術ベッドやワゴンを実寸で並べられます。狭い区画ほど、置けるかどうかが数十mm単位で決まるので、実寸で試す価値があります。

ネイル・まつげなど複数メニューを1店舗に入れたい場合は?

メニューごとに必要な什器の大きさと、施術中に他のお客様の視線が入るかが変わります。ネイルテーブル・アイラッシュ台などはMiseFits Proの什器に含まれているので、間仕切りと合わせて置いて、視線と動線を上から確認してみてください。

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